裏事情

* 撮影は主にオハイオ州で行われた。刑務所外部は、すでに使われなくなった少年院(Ohio State Reformatory)が使用された。また、序盤に登場する上空から撮影した刑務所は、現在取り壊されている。
* 当初、トミー役はブラッド・ピットが演じる予定だったが、スケジュールが合わず、代わって新人のギル・ベロウズが起用される事となった。
* アンディ達が所内で見ていたリタ・ヘイワースの映画は 『ギルダ』 である。
* ブルックスが壁に彫った文字「BROOKS WAS HERE」は、第二次世界大戦中にアメリカ軍人の間で流行した落書き「Kilroy Was Here(キルロイ参上)」のフレーズを捩ったものである。
* アンディが流したレコードの曲は「フィガロの結婚」第3幕「手紙の二重奏」である。
* 仮釈放審査において、レッドの書類に貼られていた青年時の写真は本人でなく、モーガン・フリーマンの実子の写真である。
* 映画の最後に『IN MEMORY OF ALLEN GREENE(アレン・グリーンを偲んで)』と字幕表示されるが、この人物はフランク・ダラボンの古い親友であり、本映画の完成前に亡くなっている。
時代背景

| 西暦 | 刑務所内での出来事 | アメリカ史 | 日本史 |
| 1947 | アンディーが2つの殺人罪により終身刑でショーシャンク刑務所に収容。 | ロズウェル事件。 国防総省(ペンタゴン)と中央情報局(CIA)が正式に発足。 |
任天堂設立。 |
| 1949 | 屋根の修復中に、ハドレー主任の目に留まる。これ以後、刑務所内の財形を一挙に請け負うことになる。 | NATO発足。 | 湯川秀樹、ノーベル物理学賞を受賞。 東京、大阪、名古屋の3証券取引所が取引再開。 |
| 1950 | 看守の半数の所得申告をすることになる。 | 自衛隊の前身である警察予備隊が発足。 | |
| 1951 | 看守全員の所得申告をすることになる。 | ||
| 1952 | 刑務所の看守の野球大会に合わせて、他の刑務所看守の所得申告もすることになる。 | 手塚治虫「鉄腕アトム」、月刊誌「少年」に連載開始。 | |
| 1954 | ブルックスが仮出所・自殺 | 日本民主党が結成。 | |
| 1955 | 所長室でフィガロの結婚を刑務所内に流す。そのことにより懲罰房送りになる。 |
アルベルト・アインシュタイン死去。 | |
| 1957 | レッドが入所して30年目 ポスターがマリリン・モンローになる。 |
ハンフリー・ボガート死去。 | 五千円札発行。 百円硬貨発行。 |
| 1959 | 州議会が図書館拡張のため毎年500ドルの歳出を認める。 | アラスカがアメリカ49番目の州となる。 | 皇太子・明仁と正田美智子が結婚。 |
| 1962 | トミーがエルモから話を聞く。 | マリリン・モンロー自殺。 | 堀江謙一小型ヨットで太平洋単独横断、サンフランシスコに到着。 |
| 1963 | 図書館が完成。 所長が青空奉仕計画を始める。 |
ケネディ大統領暗殺。 | 力道山死去。 |
| 1964 | 新幹線が開通。 東京オリンピック開催。 |
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| 1966 | ポスターがラクエル・ウェルチになる。 トミーが殺害される アンディーが脱獄をする。 |
ビートルズ来日。 | |
| 1967 | レッドが仮釈放。 アンディーのもとへ向かう。 |
吉田茂元首相死去。 |
原作との違い

* 原作でアンディは小柄な男性として描かれているが、アンディ役のティム・ロビンスは190cmを超える長身である。
* 原作には映画のラストにある海のシーンはない。
* 原作・映画共に、レッドはアンディに「なぜ渾名がレッド(赤毛)なんだ?」と聞かれ、「アイルランド系だからさ」と答えるシーンがある。原作でのボイドは実際に(赤毛が多い)アイルランド系移民である点と、姓「レディング(Redding)」に因んだ渾名である事を説明するただの会話である。一方映画ではモーガン・フリーマン扮する黒人であることから、原作を踏まえたジョークにもなっている。
『ショーシャンクの空に』のあらすじ

※ここではこの映画の全容があらすじとして書かれています。まだ見てない方や楽しみにしている方は読まないほうが良いと思います。
銀行員のアンディー(ティム・ロビンス)は、妻殺しの罪でショーシャンク刑務所に収監された。しかし彼は無実である。弁護士にハメられたのだ。
刑務所内で彼はひとりの調達屋に出会う。後の親友レッド(モーガン・フリーマン)である。調達屋とは刑務所内に塀の外から取引をし内密にタバコや酒を仕入れる人物のことを言う。
刑務所内でアンディーは色々な囚人から狙われる。ある日彼は、囚人からの暴力を受け入院することになる。その復帰祝いとしてレッドはあるものを彼に送る。それは前々から頼まれていた小さなロックハンマーであった。アンディーは地質学に興味を持っていて、そのハンマーでチェスの駒等を彫っていた。
刑務所の屋根の塗り替えの作業中、アンディーはハドラー主任看守の税金に関する悩みを解決する。その見返りとして、仲間の作業員へのビールを求めた。
その事件後、アンディーは看守から税金対策の相談を持ちかけられるようになる。終いには刑務所所長のマネーロンダリングをも手伝わされることとなる。
そうしていくうちに、刑務所内でのアンディーの地位は確立されていく。
ある日アンディーはレッドに言った。”希望・・・希望とはいいものだよ。だぶん一番のものだ。決してなくならない”。
しかしレッドはこう反論する”そんなものは塀の中じゃ不必要だ”と・・・。
希望を持ち続けるアンディーの前に一人の男が現れる。トニー(ギル・ベローズ)だ。彼はアンディーの手によって高校卒業の資格を取得できるまでになる。
そんなある日、トニーはアンディーの刑務所に入った理由を知る。しかし、トニーは他の刑務所にいたときに、ある話を聞いていた。それは、アンディーの無実を証明することができる情報だった。しかしショーシャンク刑務所所長ノートンの手によって殺害されてしまう。アンディーがいなくなってしまっては、マネーロンダリングができなくなるからだ。
トニーの死後、ついにアンディーは脱獄を決意し実行した。自分の独房に何年もかけ、あの小さなロックハンマーで穴をあけたのだ。その際、刑務所内の汚職の証拠も持ち出していた。
脱獄後、それを新聞社に送り、明るみとなる。そしてこのときアンディーは莫大な金を手にすることになる。それは、今まで所長が溜め込んでいた不正金であった。アンディーは銀行名義を架空の人物に設定していた。脱獄する際、架空の人物になりすましたのだった。
アンディーが脱獄してから数年後、一通の何も書かれていない手紙がレッドの元に届く。メキシコ国境の町、ポートハンコックから届いたものであった。レッドはすぐに差出人が誰であるか察した。アンディーが脱獄前にもし出所することができたら、メキシコに小さなホテルを開きたいといってたのを覚えていたのだ。
数年後レッドは仮釈放の身となった。刑務所の外に出られたレッドは、アンディーの話を思い出した。
「バクストンを知っているかい?そこは私達夫婦が愛を誓い合った思い出の場所だ。そこに高い一本の木がある。その下には石垣が続いている。覚えていてくれ。その木のすぐ下の石垣のところに1つだけ違う石、黒曜石がある。もし刑務所から出られたならその石の下のものを君にあげたい。」
とても意味深な言葉だった。レッドはバクストンに向かい、アンディーの言ったとおりの場所にある黒曜石を見つけた。その下にはアンディーからのメッセージがあった。
「レッド。これを読んでいるということは出られたんだね。ならもう少し足を伸ばしてみないか?あの場所の名前を覚えているね?そこで僕は君を待つ。レッド、希望とはいいものだよ。」
あの場所というのは、メキシコのジワタネホのことであった。レッドは人生2度目の罪を犯すことを決心する。仮釈放違反だ。
バスでメキシコに向かう途中でレッドは思った。
”無事に国境を抜けられるといい・・・無事に友達と再会できればいい・・・友達と握手できるといい・・・太平洋が夢で見たのと同じで青ければいい・・・”
この作品について

この作品は、1994年にフランク・ダラボン監督がスティーブン・キング原作の「刑務所のリタ・ヘイワース」をもとに映画化しました。この作品の受賞暦は次の通りです。
* 95年アカデミー賞主要7部門(作品賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、楽曲賞、音響賞)ノミネート
* 95年ゴールデン・グローブ賞主要2部門(男優賞、脚色賞)ノミネート
* 95年度キネマ旬報外国映画作品賞、読者選出外国映画監督賞、読者選出外国映画ベスト・テン第1位
* 95年度日本アカデミー賞外国語映画賞
* 95年度毎日映画コンクール外国映画ベストワン賞
* 95年度報知映画賞外国作品賞
* 95年度日本映画批評家賞外国映画部門作品賞、男優賞
* 95年度スクリーン執筆者選出外国映画ベストテン第1位
1995年のアカデミー賞には7部門ノミネートされたにもかかわらす、そのほとんどが「フォレストガンプ」に取られてしまいました。
しかし実際のところ、「フォレストガンプ」よりも多くのファンを抱える作品です。
主演は様々な映画で活躍しているティム・ロビンス。もう一人はモーガン・フリーマンです。原作の中では、主人公のアンディーは青白く痩せた小柄な男なんですが、映画では大柄なティム・ロビンスを起用しています。
また、モーガン・フリーマン演じるレッドも、アイリッシュ系の白人のはずですが、ここでは監督の強い要望から黒人のモーガン・フリーマンを起用しています。
そして、有名な話として、作品の後半から出てくるトミー役のギル・ベローズですが、本来この役はブラッド・ピットにオファーがきていたそうです。しかしそのときブラッド・ピットには「リバーランススルーイット」からのオファー等もあり多忙であったため、若手で成長いちじるしいギル・ベローズが起用されることとなりました。
この作品の舞台となったのは、アメリカのメイン州にあるショーシャンク刑務所です。